[シンガポール 2日 ロイター] - シンガポール貿易産業省が発表した2019年の国内総生産(GDP)速報値は0.7%増と、2018年(3.1%増)から大幅に減速し2009年以来、10年ぶりの低成長となった。
輸出への依存度が高いシンガポール経済は、米中貿易戦争やエレクトロニクス産業の循環的低迷の打撃を受けている。
第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比0.8%増で市場予想と一致した。製造業の不振をサービス業や建設業が補い、第3・四半期(改定値=0.7%増)からわずかながら加速した。
前期比年率では0.1%増。第3・四半期(改定値=2.4%増)から予想(0.4%増)以上に鈍化した。
政府は今年の成長率を0.5─2.5%と予想している。
リー・シェンロン首相は12月31日に行った新年に向けたメッセージで「世界的な景気減速の影響が、すでにわが国にも及んでいる。今年は景気後退を回避した。経済はなお成長しているが、望むほどの力強さはない」と述べていた。