17日の日本株市場は、日経平均の24000円処での底堅い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場では、NYダウが267ドル高、ナスダックは98ポイント高となった。
週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となったことが材料視された。
また、決算シーズンの中、モルガン・スタンレーが予想を上回る決算を発表。
その他、台湾積体電路製造(TSMC)の好決算による半導体の需要増の観測などを背景に半導体株が軒並み強い値動きをみせており、市場をけん引した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の24055円。
円相場は1ドル110円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となろう。
また、TSMCの好決算を受けて、AMDやクアルコムが2%を超える上昇をみせていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうである。
昨日は薄商いの中、リバーサルの流れが中心だったか、心理的な抵抗として意識されつつあった日経平均の24000円を再び超えてくることにより、ハイテク株中心に買い戻しの流れも意識されよう。
ただし、昨年12月高値を明確に上放れてこれないと、今後本格化してくる決算発表を前に模様眺めムードも高まりやすいところであり、利食いも意識されてくる。
高値圏での値動きの鈍さが意識されてくるようだと、短期筋による先物主導での売り仕掛け的な動きにも注意しておく必要もありそうだ。
ハイテク主導の中で、次第にこう着感が強まってくるようだと、個人主体の売買などは、一部の材料株にシフトしやすい。
また、足元では決算内容が嫌気されて急落する銘柄も少なくないため、打診的な買いとしても、決算通過が条件になりそうである。
積極的な資金流入が期待しづらい需給状況の中であり、短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。
もっとも、米中貿易協議の第1段階合意文書が署名され、今後の両国の通商協議に楽観的な見方が広がってきている。
一時休戦といったところではあろうが、イレギュラー的に下げてくる局面においては、押し目拾いのスタンスといった形での、買いの好機になりそうである。