[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した2019年12月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比1.3%上昇、前月比0.3%上昇だった。
前年比上昇率は11月(1.0%上昇)から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。
上昇が加速した主因はエネルギー価格。11月は前年比3.2%低下していたが、12月は0.2%の上昇に転じた。
未加工食品は前年比2.1%上昇で、11月(1.8%上昇)から伸びが加速した。
エネルギーと未加工食品を除くインフレ率は前年比1.4%上昇で11月と変わらず。
エネルギーと未加工食品に加えてアルコール、たばこを除いたインフレ率も、11月と同じく前年比1.3%上昇だった。
また、11月のユーロ圏の小売売上高は、前月比1.0%増、前年比2.2%増でいずれも市場予想(前月比0.6%増、前年比1.3%増)を大きく上回った。
前月比は3カ月ぶりにプラスに転じた。
統計局は10月分を上方改定。前月比は0.6%減から0.3%減に、前年比は1.4%増から1.7%増に修正した。