カンロ (T:2216)は11日、2019年12月期第3四半期(19年1月-9月)決算を発表した。
売上高が前年同期比4.7%増の168.71億円、営業利益が同32.0%減の3.05億円、経常利益が同21.0%減の3.81億円、四半期純利益が同75.4%減の1.48億円となった。
当第3四半期累計期間の販売面では、新形態であるコンパクトサイズが大きく伸長した。
製品別では、「ノンシュガーのど飴」、「健康のど飴」、「金のミルク」などの主力ブランド商品が堅調に推移した。
生産体制が拡充したグミでは、「ピュレグミ」に次ぐ主力ブランドに成長した「カンデミーナグミ」が前年比4割を超える売上増となった。
また、素材菓子は、「プチポリ納豆」の売上増加などにより好調に推移した。
利益面では、売上総利益は、労務費の増加や生産設備への投資等により製造原価が増加したが、主力ブランド品の売上高増加などにより、前年同期比4.1%増の77.89億円となった。
営業利益は、更なる成長に向けた新人事制度導入及び人員増による人件費の増加や販売促進費などの増加が売上総利益の増加を上回り、前年同期比1.43億円(32.0%)減益の3.05億円となり、経常利益は前年同期比1.01億円(21.0%)減益の3.81億円となった。
四半期純利益は、前年同期の旧本社ビル売却に伴う固定資産売却益5.01億円などの特別利益の反動減に加え、旧ひかり製菓株式会社に貸与していた土地などの減損損失1.33億円を特別損失に計上したことなどにより、前年同期比4.55億円(75.4%)減益の1.48億円となった。
2019年12月期通期については、売上高が前期比6.8%増の245.00億円、営業利益が同1.6%増の10.20億円、経常利益が同2.4%増の10.70億円、当期純利益が同36.7%減の6.40億円とする7月29日公表の業績予想を据え置いている。