[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の108円後半。一時108.83円まで上昇し、10月31日以来の高値をつけた。米中の歩み寄り期待が各国株を押し上げ、円に下落圧力がかかっている。
連休明けの東京市場は円が広範に軟調。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が日本時間の朝、米政府が9月1日に発動した対中関税の軽減を検討していると報じたことが手がかりとなった。
米中通商協議関連では、ほかにも「楽観論を裏付けるニュースが目白押し」(証券会社)。ロス商務長官が3日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に米企業が部品を販売するためのライセンスがまもなく交付されるとの見通しを示したこと、通商問題に関する米中閣僚級協議の後、米当局者が月内に「第1段階」の合意に署名する可能性があると明らかにしたことなども、話題となった。
もっとも、108円後半では実需のドル売りが活発化し、上値を抑えたという。
この日の上海市場では、オンショア人民元が対米ドルで7.01元と、2カ月半ぶり水準へ上昇した。「中国当局が金利上昇や元高を容認しているのは、米中が通貨政策も含む第1段階の合意へ向かっていることを示唆しているのではないか」(外銀)との指摘も出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル (EUR=) ユーロ/円 (EURJPY=)
午後3時現在 108.76/78 1.1126/30 121.02/06
午前9時現在 108.69/71 1.1126/30 120.95/99
NY午後5時 108.56/59 1.1126/30 120.81/85
(為替マーケットチーム)