[サンディエゴ 3日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデーリー総裁は、連邦準備理事会(FRB)は低インフレとの闘いが長期化する可能性があるとの見方を示した。
同総裁はサンディエゴでの会合で「インフレが戻るのになぜこれほど困難なのかよく理解できていない」と指摘。世界的な経済成長鈍化や先進国での高齢化のなか、インフレ押上げへの闘いは数年程度ではなくより長期化する可能性があると述べた。
その上でインフレ押上げへの「新たな政策枠組みが必要となる可能性が高い」との見解を示した。
デーリー総裁は、インフレが低水準にあるためFRBは低金利を維持しながら失業率がどの程度低下するかを探る余地があるとし、「景気をやや進むなかで完全雇用をみることができるのは大きな利点」と述べた。
同時に低インフレは課題でもあるとし、「長期インフレ期待が低下している初期の証拠がいくつかある」とも語った。
同じ会合でダラス地区連銀のカプラン総裁は、低インフレの危険性についてFRBの目標から10分の数%ポイント低いだけだとして一蹴。一方で低金利により金融システムが過剰状態になることへの懸念を示した。