27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:FANG・GAFA銘柄の上昇がセンチメントを明るくさせる■前場の注目材料:Jフロント、3Q営業利益9.4%増、パルコを完全子会社化へ■住友電工、大容量電線を大量受注、バングラ基幹送電向け■FANG・GAFA銘柄の上昇がセンチメントを明るくさせる27日の日本株市場は、薄商いながらも日経平均の年初来高値更新を意識した相場展開になりそうだ。
クリスマス明けの米国市場では、NYダウが105ドル高となった。
中国が来年1月に予定している貿易合意の署名に関して、米国と緊密に連携しているとの発表を受けて買いが先行。
年末商戦の好調が伝えられたことも材料視されている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の23925円。
円相場は1ドル109円60銭台と、前日からはやや円安に振れて推移している。
米株高の流れを受けて、高値更新を意識したセンチメントになりそうである。
受け渡しベースでは2020年相場入りとなるため、先高期待も高まりやすいところであろう。
祝日明けによる海外勢の資金流入も少なからず期待されるところでもある。
とは言え、参加者はフルメンバーではなく、多くの機関投資家は休暇に入っているため、出来高はそれ程膨らみ難いところである。
そのため、大きなトレンドは期待しづらく、基本はこう着の中での高値意識といったところである。
もっとも、米国の上昇局面においては、アップル、アマゾンといったGAFA銘柄が上昇をけん引する格好である。
今年の相場をけん引したFANG・GAFA銘柄の上昇により、センチメントを明るくさせることになる。
インデックスに絡んだ商いが中心ではあろうが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が意識されるところである。
また、個人主体の短期的な値幅取り狙いの商いは活発である。
IPOの好調から資金回転は効いている状況であり、需給は良好であろう。
短期的な値幅取り狙い中心で中長期的なポジション取りとはならないだろうが、成長期待から買われている銘柄などへは、一段高を狙った短期資金が集中しやすい。
2019年の売買はあと2営業日であるが、日経平均が再び年初来高値を意識してくる中、強いトレンドが継続している銘柄などへは、引き続きショートカバーを意識させる強い値動きが続く可能性がありそうだ。
■Jフロント、3Q営業利益9.4%増、パルコを完全子会社化へJフロント、3Q営業利益9.4%増、パルコを完全子会社化へJフロント (T:3086)が発表した第3四半期決算は、売上高が前年同期比8.4%増の3617.67億円、営業利益が同9.4%増の370.42億円だった。
コンセンサス(350億円程度)を上回っての着地。
百貨店が天候不順などの影響で不振だったが、パルコ事業の開業効果が利益寄与。
なお、子会社のパルコを完全子会社化すると発表。
TOBで他の株主からパルコ株を買い取る。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(23924.92、+142.05)・NYダウは上昇(28621.39、+105.94)・ナスダック総合指数は上昇(9022.39、+69.51)・シカゴ日経225先物は上昇(23925、大阪比+95)・1ドル109円60-70銭・SOX指数は上昇(1864.49、+2.29)・VIX指数は低下(12.65、-0.02)・米原油先物は上昇(61.68、+0.57)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・JDI (T:6740)白山工場売却へ、シャープと交渉開始・京セラ (T:6971)DXに年100億円、間接部門の業務効率3割改善・Jフロント (T:3086)パルコを完全子会社化、不動産開発を強化・小糸製 (T:7276)印子会社を完全子会社化、経営判断を迅速化・住友電工 (T:5802)大容量電線を大量受注、バングラ基幹送電向け・富士フイルム (T:4901)アルツハイマー型AD治療薬、欧州で臨床試験開始☆前場のイベントスケジュール・10:30 中・11月工業企業利益(10月:前年比-9.9%)
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