日経平均は小幅反発。
28日の米国市場ではNYダウが反落し、208ドル安となった。
建設機械のキャタピラーや半導体のエヌビディアが慎重な業績見通しを示し、中国経済の減速懸念が広がった。
東京市場でも建機、半導体関連株を中心に売りが出て、日経平均は93円安からスタートすると、前場には20406.22円(前日比242.78円安)まで下落する場面があった。
ただ、後場には日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測やアジア株の底堅さなどを背景に買い戻しが入り、引けにかけてプラス圏へ浮上した。
大引けの日経平均は前日比15.64円高の20664.64円となった。
東証1部の売買高は11億8229万株、売買代金は2兆1157億円だった。
業種別では、電気・ガス業、水産・農林業、パルプ・紙が上昇率上位だった。
一方、石油・石炭製品、機械、電気機器が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の54%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)などが堅調。
ソフトバンク (T:9434)も小幅に上昇した。
良品計画 (T:7453)やユニファミマ (T:8028)は2%超、東京電力HD (T:9501)は3%超の上昇。
前日は利益確定売りに押された内需・ディフェンシブ株だが、本日は押し目買いが入ったようだ。
業績観測が報じられたデジアーツ (T:2326)などは急伸。
また、リリースが材料視されたセラク (T:6199)は後場ストップ高水準まで急伸し、業績上方修正の洋シヤター (T:5936)は買い気配のままストップ高比例配分となった。
一方、武田薬 (T:4502)などが軟調で、トヨタ自 (T:7203)は小幅に下落した。
コマツ (T:6301)が4%超下落したほか、SUMCO (T:3436)や東エレク (T:8035)といった半導体関連株、1月の月次売上が減少に転じたアスクル (T:2678)なども下げが目立った。
また、前期業績を下方修正したトレンド (T:4704)などが東証1部下落率上位に顔を出した。