[東京 7日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比8円86銭安の2万3294円96銭となり、小幅に反落した。オーバーナイトの米国株主要3指数が横ばいで、決め手となる材料が不足する中、早朝からドル/円がやや円高方向に振れたことが上値を重くした。前日のソフトバンクグループ (T:9984)決算を受けたネガティブショックは広がらず、午後のトヨタ自動車の決算に関心が向かっている。
ソフトバンクGが6日に発表した2019年4─9月期決算(国際会計基準)は、営業損益が155億円の赤字となり、前年同期の1兆4207億円の黒字から大幅に悪化した。寄り付きから売りが先行したものの、その後は下げ渋り、前引けにかけて下げ幅をじりじり縮小した。
市場からは「事業会社としてみるなら売りだが、投資会社としてみるなら買い場だ。今のところ財務上の不安はなく、株主価値も1兆4000億円ほど増えているという。株価が下落した局面では(ソフトバンクGへの)投資妙味はある」(国内証券)との見方が出ていた。
TOPIXは0.02%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1226億円だった。東証33業種では、精密機器、鉱業、その他金融が値上がり率上位に入った。半面、海運、鉄鋼、石油・石炭製品が値下がり率上位となった。
トヨタ自動車は午後1時25分に決算発表を開示する予定。
東証1部の騰落数は、値上がりが807銘柄に対し、値下がりが1244銘柄、変わらずが101銘柄だった。