[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦議会襲撃事件が起きた2021年1月6日にトランプ前大統領が、支持者に自制を促すよう求める家族や側近の声に耳を傾けず、襲撃の様子をテレビの生放送で見ていたことが分かった。
事件を調査している下院特別委員会が21日開いた公聴会で証人が述べた。この日の公聴会では、トランプ氏が支持者に議会議事堂への行進を促す扇動的な演説をし終わってから、帰宅するよう呼びかけるビデオが公開されるまでの187分間に焦点が当てられた。
エレイン・ルリア議員は「米大統領として期待されることを行うよう側近や家族が説得する中で、トランプ氏は食卓に座ってテレビで攻撃の様子を見ていた」と述べた。
委員会メンバーによると、この中には長女イバンカ氏や長男ドナルド・ジュニア氏が含まれていたという。
当時ホワイトハウス副報道官だったサラ・マシューズ氏は「大統領が声明を出し国民に語りかけることを望んでいたのなら、ほぼすぐにカメラの前に立つことができたはずだ」と証言。「大統領が執務室から演説をしたかったなら、数分以内にホワイトハウスの報道陣を集めることができた」と述べた。
チェイニー副委員長によると、公聴会は9月に再開される。