(内容を追加しました) [ニューヨーク 28日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17191.37(‐195.84) 前営業日終値 17387.21(‐291.49)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4637.99(‐43.51) 前営業日終値 4681.50(‐90.26)
S&P総合500種 .SPX 終値 2002.16(‐27.39) 前営業日終値 2029.55(‐27.54)
28日の米国株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FO MC)声明で景気判断を上方修正したことを受け、急落して終了した。 FRBは今回のFOMC声明で、「経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大 している」とし、前回の「緩やかな(moderate)ペースで拡大」から上方修正。年内に利 上げを開始する姿勢を維持していることが示唆された。 ダウとS&P総合500種は1%を超えて下落。ただ、ナスダック総合は前日の取引 終了後に好調な決算を発表したアップル AAPL.O が買われたことで、下げ幅は限定された 。
ダウ工業株30種 .DJI は195.84ドル(1.13%)安の1万7191.37 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は43.51ポイント(0.93%)安の4637.9 9。 S&P総合500種 .SPX は27.39ポイント(1.35%)安の2002.16 。
エネルギー関連株が全般に下落。 原油価格が大きく下げたほか、一部大手金融機関 が原油先物について弱気の見通しを示したことが材料視された。S&Pエネルギー株指数 .SPNY は3.9%下げた。 アリババ BABA.N の15%株を別会社に分離すると発表したヤフー YHOO.O は3.2 %安。アリババも4.4%下げた。 半面、アップルは5.7%高。ボーイング BA.N もこの日発表の決算が市場予想を 上回り、5.4%上昇した。 前日発表の決算で1株利益が市場予想を上回ったUSスチール X.N は10.9%急 進した。
市場参加者の間ではFOMC声明に意外感はないとの受け止め方が多かったが、言い 回しはやや利上げに前向きとの声も聞かれた。 ウェッドブッシュ・エクイティ・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、スティ ーブン・マソッカ氏は「一般に考えられていたよりもタカ派的だった」と指摘。「今の時 点では過剰反応はないと思うが、自分にとっては予想外だった。ダイヤルを2段階動かす とみていたが、実際には6段階だった」と述べた。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2284で上げ825(比率は2.7 7対1)、ナスダックが下げ2077で上げ665(3.12対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約76 億株で、月初来平均の71億6000万株を上回った。