日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10589.5 (+64.31) 終値 10600 (+80)
寄り付き 10607.23 寄り付き 10620
安値/高値 10563.82─10662.07 安値/高値 10560─10670
出来高(万株) 190398 出来高(単位) 80043
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[東京 9日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米株高と外為
市場の円安を受け、序盤から買い先行。原油価格の上昇一服を受けて石油関連株の一角に
利益確定売りが見られたものの、幅広い買いが入った。11日の先物・オプションSQ
(特別清算指数)算出をにらんで先物主導の展開となった。日経平均の上昇幅は一時
100円を超えたが、後場終盤は今週ピークを迎えている国内勢による持ち合い解消売り
に押された。
東証1部騰落数は値上がり875銘柄に対し値下がり584銘柄、変わらずが215銘
柄。東証1部の売買代金は1兆3533億円。
8日の米国株式市場は、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)
原油価格の上昇一服が好感され、反発した。外為市場で小幅円安に振れていることもあり、
東京市場の前場は先物主導で買われほぼ全面高の展開。米原油先物
ル=104ドル台と高値圏での推移が続いているが、上昇は一服しているとみられ、石油
関連株は利益確定売りが入った。
前場では前日比で一時100円超上昇。みずほインベスターズ証券エクイティ情報部長
の稲泉雄朗氏は「11日の先物・オプションSQ(特別清算指数)算出をにらんで、先物
に買いが先行した。1万0500円から1万0750円のレンジを意識しているようだ」
としたうえで「今週は先物主導で乱高下しているが、腰の入った海外勢の買いが継続し、
需給面では安心感がある。国内勢が来期業績を見据えて買いを入れるのは4月中旬以降に
なるだろう」との見方を示した。
しかし、後場に入ると日経平均は上げ幅を縮小し、1万0500円後半で推移した。外
資系証券のトレーダーは「メジャーSQ値を1万0500円台に抑えたい投資家の動きが
観測され、現物市場で盛り上がりに欠けるなか先物主導の展開となっている」と指摘した。
また、機関投資家をはじめとする国内勢による持ち合い解消売りが今週ピークを迎え、
相場を圧迫したと観測される。
引けにかけては「現物、先物とも小口売りが上値を抑えているが、国内景気の踊り場脱
却期待が強く下値も堅い。SQ算出に向けて1万0500円がサポートラインになりそう
だ」(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。手掛かり不足で薄商いとなり、国内年
金筋や投信によるりバランスの他は動きが見られないとの指摘もあった。
個別銘柄ではHDD事業の売却で構造改革を評価された日立製作所<6501.T>は前日まで
4日続伸だったが、きょうは利益確定売りで反落した。一方、バンテック<9382.T>は大幅
高。日立物流<9086.T>がバンテックへの株式公開買い付け(TOB)を実施するとの報道
が手掛かり。日立物流はきょう午後、これについて発表した。