[27日 ロイター] - 元自転車競技選手のトニー・マルティン氏(36、ドイツ)が27日、ロシア軍による侵攻で影響を受けたウクライナの子供たちを支援するため、2012年ロンドン五輪で獲得した銀メダルを競売にかけると発表した。
国連によると、侵攻開始から4週間が過ぎ、これまでに数千人の命が失われ、380万人近い人々が国外に避難。ウクライナの子どもの半数以上が家を追われた。
マルティン氏はインスタグラムで「毎日、テレビでウクライナの悲惨な映像を見ていて、ただソファーに座りこの状況を受け入れることはとても間違っているように感じる。自分も微力ながら何か力になりたい」とコメント。
そして、「私のキャリアで最も大きなトロフィーを手放すことは簡単なことではないが、数百万の人々がほぼ全てを失っていることを考えれば、それこそが私のやりたいこと」と続けた。
マルティン氏は世界選手権の個人タイムトライアルで4度の優勝、最高峰ツール・ド・フランスの舞台では5度の区間優勝を果たし、昨年に現役引退した。