[ロンドン 14日 ロイター] - 陸上男子5000メートルと1万メートルで五輪2冠を達成したモハメド・ファラー(英国)が児童売買の被害を告白したことを受け、ロンドン警視庁が捜査を開始したと明らかにした。
ソマリア生まれで39歳のファラーは、英BBCのドキュメンタリーで9歳の時に児童売買で英国に不法入国させられた過去を告白。それまで会ったこともない女性によってジブチから偽造渡航文書で渡英させられ、その際に名前もフセイン・アブディ・カヒンから現在の名に変えられたという。
英国に到着後、女性はロンドン西部にある自宅にファラーを連れて行き、ファラーが12歳になるまで学校に行くことを禁止。食事と引き換えに家事や子どもの世話を強要したという。
ロンドン警視庁は声明で「専門家が捜査を開始し、入手可能な情報を精査している」と発表した。