[アンタキヤ(トルコ) 23日 ロイター] - トルコ南部のシリア国境近くで6日に発生した大地震による両国の死者が23日、合わせて約5万人となった。
トルコのソイル内相によると、国内でこれまでに確認された死者は4万3556人。シリアでの死者は約6000人という。
同内相は、トルコ政府が被災者の受け入れ態勢を拡充しており、被災地には31万3000張のテントが設置されたほか、10万戸のコンテナハウスが設置される計画と明らかにした。
エルドアン大統領は21日、約86万5000人がテントで、2万3500人がコンテナハウスで暮らしているほか、37万6000人が被災地以外の学生寮や公共の宿泊施設で暮らしていると述べていた。
また、ソイル内相によると、60万戸超のアパートと15万戸の商業施設が地震で少なくとも中程度の被害を受けた。当局は建築請負業者が安全基準を順守せず、被害規模を拡大させた疑いがあるとし、調査を拡大しているという。
トルコ中央銀行は23日、政策金利を0.5%ポイント引き下げた。大地震を受け経済回復を支援する。