[東京 30日 ロイター] - 岸田文雄首相は30日の衆議院予算委員会で、黒田東彦日銀総裁の10年間の評価について、デフレではない状況を作り出したのは大きな成果だと述べた。神田潤一委員(自民)の質問に答えた。
岸田首相は「日銀と政府はそれぞれの政策を実施する中で、その結果として、デフレではない状況を作り出したことは大きな成果だったと認識している」と述べた。
そのうえで「政府と日銀は緊密に連携しながら、経済、物価情勢に応じて機動的な政策を行い、構造的な賃上げを伴う経済成長と物価安定目標の構造的、安定的な実現を図っていくことで認識は一致している」とし「日銀には引き続き、政府との連携の下、経済、物価、金融情勢を踏まえつつ、適切な金融政策運営を行うことを期待している」と語った。