5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・短期筋の売り仕掛けあれば、押し目拾いで対応
・ドル・円は116円36銭付近、ドル・円は弱含み、日本株安を嫌気
・コナミ、富士通など7社の目標株価変更
■短期筋の売り仕掛けあれば、押し目拾いで対応
日経平均は反落。
49.46円安の19544.70円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。
米株高の流れを受けて19600円に乗せて始まった。
ただ、その後は円相場が1ドル116円台半ばと朝方から円高に振れて推移しているなか、前日の大幅な上昇に対する利益確定の流れに。
ただ、下を売り込む流れにもならず、日経平均は19550円を挟んでのこう着となっている。
セクターでは鉱業、金属製品、非鉄金属、鉄鋼、ゴム製品、ガラス土石、パルプ紙、機械が下落。
一方で、情報通信、空運、医薬品、保険、サービス、小売が小じっかり、売買代金上位ではソフトバンクG (T:9984)、日立 (T:6501)、東芝 (T:6502)、シャープ (T:6753)が上昇。
半面、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)、富士重 (T:7270)、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)が冴えない。
日経平均は寄付き後に19615.40円まで上げ幅を拡大させたが、ファーストリテや自動車、ハイテク株の一角に利益確定の動きが見られている。
一方で、ソフトバンクGなど通信の一角や医薬品などが堅調であり、リバランスの動きといったところであろう。
日経平均は週足ベースの価格帯別出来高で商いが膨れている水準での推移であり、強弱感が対立しやすい水準でもあろう。
ただ、19500円処での底堅さが意識されているため、売り込みづらいところである。
TOPIXはプラスで終えていることもあり、日銀のETF買い入れは期待しづらいところ。
短期筋の売り仕掛け的な動きが出てくる可能性がありそうだが、調整が強まる局面では押し目を拾いたいところであろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は116円36銭付近、ドル・円は弱含み、日本株安を嫌気
5日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。
日本株の下落を背景にドル売りが強まった。
ドル・円は、前日NY市場のドル売りの流れを受け継ぐ格好となった。
朝方117円43銭を付けた後、日経平均株価の反落を手がかりに117円を割り込み、一時116円31銭まで下落。
ランチタイムの日経平均先物は下げ幅をやや拡大しており、目先の日本株安を見込んだドル売り・円買いが続いているようだ。
ただ、明日発表の米12月雇用統計を見極めたいムードが広がっており、株価が下げ止まればドルは116円台を大きく割り込む展開は想定しにくい。
また、今日発表された中国の12月財新サービス業PMIは前回を上回る高水準となり、リスク回避的な動きを弱めそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは116円31銭から117円43銭、ユーロ・円は、122円48銭から123円12銭、ユーロ・ドルは1.0481ドルから1.0541ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は116円36銭、ユーロ・円は122円45銭、ポンド・円は143円46銭、豪ドル・円は84円86銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・コナミ (T:9766)、富士通 (T:6702)など7社の目標株価変更
・リネットジャパン (T:3556)、サイジニア {{|0:}}など5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・ウチヤマHD (T:6059)、ランチタイムに12月度の月次業績を発表
・小林洋行 (T:8742)、ランチタイムに12月の月間売買実績(速報値)を発表
・ナノキャリア {{|0:}}、NC-6300(エピルビシンミセル)について、第I/II相臨床試験に関する治験計画届出書を、FDAに提出したことを発表
・安倍首相
「新しい時代にふさわしい憲法はどんな憲法か議論を深め、形作っていく年にしたい」
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