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三栄コポ Research Memo(2):“世界から世界に良いものを”をコンセプトに高付加価値商品に特化する多機能商社

発行済 2017-12-08 15:32
更新済 2017-12-08 15:33
三栄コポ Research Memo(2):“世界から世界に良いものを”をコンセプトに高付加価値商品に特化する多機能商社
8119
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■会社概要

1. 会社概要と沿革
三栄コーポレーション (T:8119)は、1946年に装飾品の輸出業務を目的に大阪で創業され、70年以上の歴史を持つ。
現在では、生活関連用品全般を扱い、製造・輸出入・卸・小売りまでのサプライチェーンを幅広く手がけ、海外には20ヶ所の拠点、国内直営小売店82店舗を持つ多機能な商社に成長した。
欧州の差別化されたブランドの日本導入や、良品計画に代表されるこだわりある商品のOEM調達など、付加価値の高い商品を取り扱う点で個性が明確である。
“世界から世界に良いものを”をコンセプトに、海外拠点で製造し海外市場に販売するグローバルな企業である。


2. 事業構成
同社の事業セグメントは、「家具・家庭用品事業」、「服飾雑貨事業」、「家電事業」、「その他」に分類される。
「家具・家庭用品事業」は国内外の大手企業に対してOEM製品を調達する事業がメインであり、自社のeコマースブランドMINTも勢いがある。
2018年3月期第2四半期において全社売上高の52.5%、営業利益の74.9%を占めた。
「服飾雑貨事業」は、ビルケンシュトック(サンダル)やキプリング(バッグ)など販売権を持つブランド商品の輸入販売及び国内外向けOEM事業を行っている。
当該セグメントは全社売上高の29.2%、営業利益の18.2%。
「家電事業」は、OEM製品調達とブランドビジネスの両方があり、ブランドとしては、ビタントニオ(調理家電)やモッズ・ヘア(理美容家電)が主力である。
全社売上高の12.5%、営業利益の4.2%である。
「その他」の事業セグメントはペット商材などを取り扱い、全社売上高の5.9%、営業利益の2.7%である。


また、ビジネスモデルの面では、ブランド事業とOEM事業に分類される。
ブランド事業は、海外ブランドや自社ブランド商品の卸売・小売りを主に国内で展開している。
歴史があり日本で紹介されていない秀逸なブランドを扱う。
ブランド事業は、一般的にOEM事業よりも収益性が高いとされ、現状全社売上高の25.5%(2017年3月期)であるが、将来的には40%程度を目指す。
OEM事業は、顧客企業のニーズに合う商品の商品仕様検討、工場選定、価格交渉、生産管理、輸出入/物流など調達業務を行う。
長年の海外展開で構築されたアジアにおける製造ネットワークと自社スタッフによる生産管理が強みである。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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