月曜日午前のアジア市場は先週の世界的な株安を引きずりつつも反発している国もあるなど、まちまちだ。中国・香港株式市場は周辺のアジア諸国と同様に低調なパフォーマンスを見せている。
日本の日経 225は経済産業省が発表した9月の小売売上額が前年同月比で2.1%の上昇を見せたことから0.1%の下落で収まっている。しかし、8月に見せた2.7%の成長率には届いていない。
この鈍化についてロイター通信は、数件の自然災害が消費やビジネス活動を混乱させたために起きたことで、一時的なものだと分析している。
個別企業に目を向けると、日立化成(T:4217)株は一時14%もの急落を見せた。これは半導体素材の検査で不正を行ったことが報道されており、この報道から敬遠された格好だ。
半導体チップを傷やほこりから守るために使用されている材料の検査に関し、約束した方法で行っていなかったことを顧客である半導体メーカーへ通知したと日本のメディアが報じた。
中国の上海総合指数と深セン総合指数は0.9%、1.3%とそれぞれ下落、他では香港のハンセン指数は0.1%の下落となっている。
韓国のコスピは0.5%の下落。
オーストラリアのASX 200は1%の上昇を見せた。
月曜日に発表された世論調査によれば、スコット・モリソン首相の支持率は10月7日から低下した。モリソン氏が8月に首相に就任して以来、これが初めての支持率低下となった。調査によると、モリソン首相に不満を持つ人が6%上昇し44%になった。
今週後半に予定されている指標としては、中国の製造業PMIと米国の雇用統計が注目度が高い。
その他、今週は以下の企業の決算があり、注目されている。フェイスブック (NASDAQ:FB), ソニー(T:6758), サムスン電子(KS:005930), アップル(NASDAQ:AAPL), アリババ(NYSE:BABA), エクソン・モービル (NYSE:XOM), 中国石油天然気(HK:0857),マッコーリグループ(AX:MQG) and HSBCホールディングス (LON:HSBA) PLC (NYSE:HSBC)