中国による米国車への輸入関税引き下げの検討が報じられたことから、水曜日午前の取引でアジア株式市場は上昇した。
中国は関税を現在の40%から15%に削減する見込みである。今回のニュースを受けて、日本の自動車株は上昇した。ヤマハ発動機は5.32%高、三菱自動車は3.21%高、トヨタ自動車は2.02%高であった。日産自動車もカルロスゴーン前社長の件があったにもかかわらず、1.6%高であった。
カナダ政府がファーウェイの孟晩舟(Meng Wanzhou)CFOの保釈を認めたことから、市場心理は改善した。
火曜日にドナルド・トランプ米大統領はロイターの取材に対し、ファーウェイCFO逮捕の件に介入することを検討しており、通商交渉を進めるためなら習近平国家主席と会談する可能性があることを述べた。
上海総合指数と深セン総合指数は午前の取引でそれぞれ0.3%と0.2%上昇した。 香港のハンセン指数は1.5%上昇した。中国ネット大手、テンセントホールディングス(HK:0700)の音楽配信子会社、テンセントミュージック(NYSE:TME)は、ニューヨーク証券取引所で新規株式公開(IPO)を行い、約11億ドルの資金調達を行う見通しである。
日本の10月のコア機械受注は予想ほど伸びていなかったが、日経 225は2.0%高となった。
コア機械受注は、予想平均である前月比10.5%の上昇に対し、7.6%の上昇であった。
製造業は9月に17.3%減であったが、10月は12.3%増であった。非製造業は9月に17.1%減であったが、10月は4.5%増であった。
韓国のKOSPIとオーストラリアのASX 200は両方とも1.2%高であった。
他方、トランプ米大統領はFRBの批判を続けており、来週のFOMCで利上げを行うのは間違いであると述べている。
トランプ氏はロイターの取材に対し「それは愚かなことであるが、私に何が言えよう」と述べた。
また「我々は貿易戦争を戦い、それに勝利しているということを理解しなくてはならない。しかし、金融緩和も必要である」と述べた。
さらにトランプ氏は、ジェローム・パウエルFRB議長を「優秀な男である」とした上で「あまりにも性急すぎる」と付け加えた。
トランプ氏は「彼が最善を尽くそうとしていることは分かっているが、私は彼の考えに同意できない」と述べていた。