18日のニューヨーク株式市場は連日の大幅続落の後で反発した。また原油価格の下落によって、エネルギー株は下落した。
S&P 500は2574をつけた後、終値は0.01%高で2546となっている。
ナスダック総合指数は0.45%高で終わり、4日営業日ぶりに上昇した。
ダウ平均は0.35%高で、3日営業日ぶりに上昇した。主にボーイング (NYSE:BA)が、自社株買いや前日に増配発表したことによって4%上昇し、ダウを牽引していた。
ロシアや米国が原油増産を続けることによる過剰供給の懸念によって、原油価格は15ヶ月以上ぶりの最安値を記録し、エネルギー株は下落した。これにより他の市場でも上昇が抑えられていた。
米石油ガス開発企業であるアナダルコ(NYSE:APC)、ヘス(NYSE:HES)、デボン・エネルギー(NYSE:DVN)は4%以上下落していた。
米連邦準備制度理事会(FRB)は20日に利上げを行うと期待されているが、今後の利上げペースについては鈍化すると考えられている。
野村證券はドットプロットの予想を公表し、FRBが以前に想定していた2019年の3回の利上げに対して、2019年には2回だけとしている。
テクノロジー株は反発し、他の市場の下支えになっていた。特にフェイスブック(NASDAQ:FB)や、グーグル (NASDAQ:GOOGL)はFAANG株の中でも上昇していた。また、テクノロジー株は半導体メーカーの上昇によって支えられていた。
マイクロン(NASDAQ:MU)は決算発表は業績見通しを下回り、株価は引け後の取引で2%下落した。しかし、売上高は予想を上回っていた。半導体メイカーの見通しは悪く、2019年にかけて出荷量が上がる見込みは弱い。
一方、FedEX(NYSE:FDX)も通期予想を下方修正し、株価は引け後の取引で4%下落している。
また、注目されていた米国指標の11月の住宅着工件数や建設許可件数は予想を上回っていた。
これにより住宅企業であるDRホートン (NYSE:DHI)、パルトとグループ (NYSE:PHM)、レナー(NYSE:LEN)は2%以上上昇していた。
今日のS&P 500での上昇率/下落率ランキング
上昇率トップ3位:ダーデン・レストランツ (NYSE:DRI)、アメリカン航空(NASDAQ:AAL)、Nektar Therapeutics (NASDAQ:NKTR)
下落率トップ3位:フィリップモリス (NYSE:PM)、PPL(NYSE:PPL)、バイオジェン(NASDAQ:BIIB)