先週末の対メキシコ関税見送りが、米国の利下げ期待とともに好感され欧州株式市場は上昇している。ドイツのDAX指数は午後5時03分時点で0.77%高、英国FTSE100は0.58%高となっている。
米国10年債利回りは2.136%と前日比2.50%の上昇。これを受けドル/円も108.70円まで円安方向に進んでいる。9月限日経225先物は2万110円だ。
米国指数先物は、ダウ先物が0.36%高、SPX500先物は0.34%高、ナスダック100先物は0.37%高だ。本日の米国株式市場は上昇して始まりそうだが、上値は重いだろう。先週が過去2番目の大幅上昇だったこともあり、このまま一本調子で値を上げられるとは思えない。利下げ期待といっても、それは米国経済減速を伴うものでもあり、株価が市場最高値を超える(または迫る)材料になるとは考えにくい。ダウ平均はその最高値まで1000ドルを切っており、ここから上げていくには米中貿易摩擦の解決という材料がないと厳しいのではないか。日本においても本日の日経平均の出来高は多くなく、先物相場に引っ張られている感じであり、市場もこの上昇に半信半疑な面もあるのだろう。今週はメジャーSQも控えており、明日以降、価格の乱高下もありうるので注意が必要だ。