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円高で日経平均は下落。FOMCを前に後場も値動きのとぼしい展開か

発行済 2019-06-18 11:45
更新済 2019-06-18 12:03
日経平均は下落。FOMCを前に後場も値動きのとぼしい展開か
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前日の米国株式市場は、ニューヨーク連銀製造業景気指数の大幅な低下にも関わらず主要3指数揃って上昇した。2016年以来の厳しいこの結果は、利下げを正当化する材料となるとみられ、FOMCを目前に控えた投資家は身動きが取りにくい状況になっている。

この流れの中、日経平均もまた値動きがとぼしい状態だ。午前11時08分時点で2万1056円と0.28%の下落となっている。日経225先物の値動きを見ても狭い範囲を上下動しており、FOMC通過までは同じレンジでの取引になる可能性が高い。

10年債利回りは2.087%と前日とほとんど変わらない。ドルインデックスは0.09%安、ドル/円は108.35円と円高で推移している。

上海総合株価指数は0.23%安、ドル/人民元は0.01%高、ドル/ウォンは0.17%安となっている。

早朝に発表された4月の対米証券投資によると78億ドルの売り越しとなり、中国が2か月連続で米国債保有高を減らしたことが明らかとなった。米中貿易協議が頓挫した5月の前のデータのため、現時点でそれほど問題視する必要はないだろう。為替も特段材料視はしていないようだ。

オーストラリア準備銀行の金融政策委員会議事要旨が発表され、追加緩和が示唆されたことで、豪ドル安が進み、円高が進行している。後場の日経平均はこの円高によって上値が重い展開となるだろう。とはいえ、2万1026円にある25日移動平均線近辺では下値が堅く2万1000円は維持すると思われる。

本日はZEW景気期待指数やユーロ圏CPI、ドラギECB総裁発言、米建築許可件数が注目されるが、FOMC前だけにそれほど値動きに変化をもたらさない可能性が高いだろう。

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