アジア株は27日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席との会談への期待の高まりから上昇した。
15時25分時点で、上海総合指数は0.56%高、 深セン総合指数は1.29%高となっている。
また26日、ギドリー米報道官は米中首脳が29日午前11時30分に貿易に関する会談を行うことを明らかにした。
トランプ氏は26日、今週末の貿易協議で進展がなかった場合、相当量の関税を中国に課す可能性があると警告した。
対照的に26日のブルームバーグの報道では、米国は善意のしるしとして、さらなる3000億ドルの追加関税の発動を遅らせる意向であるという。
トランプ氏は28日の習氏との会談に先立って、27日夜にモリソン豪首相と会談し、28日に安倍晋三首相、インドのモディ首相、ブラジルのボルソナロ大統領と会談する予定だ。
また、中国の国家統計局は27日、中国の工業部門企業利益が4月は前年同月比3.7%減であったのに対し、5月は1.1%増となったと報告した。
一方で、香港ハンセン指数は15時20分時点で1.29%高となっている。香港では26日、「逃亡犯条例」改正問題についてG20で議題にするよう求める約1万人デモが行われ、本日も中国との緊密な関係に対する抗議が度々報道された。
報道では、今月初めに香港の全人口である740万人のうち約200万人がデモ活動を行ったと伝えられている。
ポンペオ米国務長官は先日、トランプ氏と習氏の首脳会談にて香港についても議論することを期待していると述べた。
また、日経平均株価は1.06%高、韓国のKOSPIは0.55%高となっている。
一方で、オーストラリアのASX 200は0.39%高の6666.30豪ドルをつけている。