[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が軒並み1%超上昇。ダウ平均株価 (DJI)は326ドル値上がりして取引を終えた。中国が対米貿易協議への期待を表明したことを受け、景気後退懸念が和らいだ。
中国商務省はこの日、米中が貿易を巡り9月の対面協議について話し合っているが、米国側が良い環境を整えることが重要だと表明した。
トランプ大統領もFOXニュース・ラジオとのインタビューで、貿易を巡る米中の対立解消に向けて、両国の通商交渉団が同日中に「異なるレベル」での協議を行う予定と語った。それ以上の詳細には踏み込まなかった。
ただ、アナリストの間からは中国の発言は重みに欠け、株価を支えたのは月末に向けたポートフォリオの調整だったとの指摘が聞かれた。
米中通商協議への期待が高まる中、関税の影響を受けやすい大型ハイテク株が買われた。アップル (O:AAPL)は1.69%、マイクロソフト (O:MSFT)は1.89%それぞれ上昇した。
S&P情報技術株は1.73%上昇し、今月16日以来の大幅高となった。フィラデルフィア半導体 (SOX)も2.25%高。
工業株も高い。ユナイテッド・テクノロジーズ (N:UTX)は1.77%高。
ディスカウント小売大手ダラー・ゼネラル (N:DG)は10.68%急伸。四半期既存店売上高は市場予想を上回り、通期利益見通しを上方修正した。
一方、家電量販大手ベスト・バイ (N:BBY)は7.99%安、アパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチ (N:ANF)は15.10%安。四半期決算から業績が関税の影響にさらされていることが明らかになった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.23対1の比率で上回った。ナスダックは2.69対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は60億1000万株。直近20営業日の平均は72万3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26362.25 +326.15 +1.25 26249.0 26408.8 26185.7 (DJI)
9 4 1
前営業日終値 26036.10
ナスダック総合 7973.39 +116.51 +1.48 7945.78 7992.29 7925.83 (IXIC)
前営業日終値 7856.88
S&P総合500種 2924.58 +36.64 +1.27 2910.37 2930.50 2905.67 (SPX)
前営業日終値 2887.94
ダウ輸送株20種 10105.40 +198.25 +2.00 (DJT)
ダウ公共株15種 845.28 +4.81 +0.57 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1495.82 +32.97 +2.25 (SOX)
VIX指数 17.92 -1.43 -7.39 (VIX)
S&P一般消費財 945.77 +13.75 +1.48 (SPLRCD)
S&P素材 351.92 +4.06 +1.17 (SPLRCM)
S&P工業 633.48 +11.00 +1.77 (SPLRCI)
S&P主要消費財 622.31 -0.02 0.00 (SPLRCS)
S&P金融 443.89 +6.47 +1.48 (SPSY)
S&P不動産 242.22 +1.76 +0.73 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 421.74 +6.03 +1.45 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1045.00 +7.99 +0.77 (SPXHC)
S&P通信サービス 166.71 +2.20 +1.34 (SPLRCL)
S&P情報技術 1393.07 +23.65 +1.73 (SPLRCT)
S&P公益事業 315.82 +2.02 +0.64 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.56億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20705 + 245 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 20705 + 245 大阪比 <0#NIY:>