前日の米国市場は主要3指数揃って上昇した。サウジアラビアのエネルギー相が石油施設攻撃による生産減は、今月内に以前の水準に戻ると発表したことが好感された。しかし、このニュースの後はFOMC開催中であることから、総じて様子見姿勢が強い展開となった。ダウ平均は0.13%高で終了している。
米10年債利回りは0.03%低下して1.,814%、ドル/円は108.23円となっている。
上海総合指数は0.33%高、香港ハンセン指数は0.06%安、韓国総合株価指数は0.47%高とアジア株式市場は概ね上昇している。ドル/オフショア人民元は7.0856と前日と変わらず、ドル/ウォンは0.36%高となっている。
トランプ大統領は記者団に対し、大統領選の前または選挙の1日後に中国との合意ができるだろうと語った。中国はトランプ大統領以外の新たな大統領と協議したいと考えているが、実際に選挙で勝つのはトランプ大統領だと分かっている。もし選挙後の交渉となれば今よりもっと条件が悪くなると中国に伝えているし、中国も分かっていると付け加えた。19日から米中次官級協議がワシントンで開催されるが、どこまで合意に近づけるのかは不透明だ。
日米貿易協定が25日に日米首脳会談の際に両首脳によって署名される見通しとなっており、懸念事項だった自動車の追加関税は回避されそうだ。またトヨタが米テキサス工場に3億9100万ドルの追加投資をすることも発表されている。
日経平均株価は2万2036円と続伸している。昨日まで10連騰しており、25日平均の騰落率は124.46%となっているが、本日も上昇して11連騰となるかが注目される。原油高懸念が和らぎ、大きな売り材料がないとあって、過熱感の中の上昇が続いている。FOMCでは0.25%の利下げが確実視されているが、問題はパウエルFRB議長の記者会見だろう。内容次第では株価下落の引き金となる可能性がある。明日は日銀の金融政策決定会合の結果も発表されるが、FOMC以降の値動きには注意が必要だろう。