前日の米国市場はまちまちの結果だった。注目のFOMCでは、予想通り0.25%の利下げが行われた。ただし、利下げに対し反対と賛成で意見の相違があり、ドットチャートにおいても年内の利下げの打ち止めが意識されることになったため、ダウ平均は一時大きく下落した。最終的にはパウエルFRB議長が記者会見で、経済成長に向け「適切に行動する」と繰り返し、今後の利下げを否定しなかったことで、0.13%高で終了している。
米10年債利回りは1.27%高の1.807%となり、ドル/円は108.09円となっている。
午前11時13分時点で上海総合指数は0.15%安、香港ハンセン指数は0.68%安、韓国総合株価指数は0.54%高、ドル/オフショア人民元は0.17%高、ドル/ウォンは0.41%高となっている。
日経平均株価は2万2176円と大きく上昇している。FOMCを終え、米株式市場が落ち着いていたことを好感しているのと、日銀金融政策決定会合の結果待ちとなっている。今回日銀がサプライズ緩和をするとは予想されていないが、結果が注目される。ここまでの上昇が米中関係の緊張緩和と中央銀行の金融緩和期待が要因だっただけに、内容次第とはいえいったんの材料出尽くしになる可能性はあろう。正午頃の結果発表と午後3時30分の黒田総裁の記者会見に注目が集まる。