[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。マイクロソフト (O:MSFT)など複数のハイテク企業が発表した堅調な四半期決算が支援した。一方、スリーエム(3M) (N:MMM)の決算はさえず、ダウ工業株30種の重しとなった。
マイクロソフトは2%高。クラウドサービス「アジュール」を含むクラウド部門の10─12月期売上高見通しが市場予想を上回り、買い材料となった。
ペイパル (O:PYPL)も8.6%高。堅調な通年利益見通しが好感された。
一方、3Mは4%安。第3・四半期決算は、アジア太平洋地区での減収が響き、売上高が市場予想を下回った。通年利益見通しも下方修正し、米中貿易摩擦が企業業績に及んでいる状況が浮き彫りとなった。
米決算シーズンが本格化する中、これまでに発表を済ませたS&P総合500種構成企業168社の80%超の利益が予想を上回った。しかし、アムンディ・パイオニア・アセットマネジメントのジョン・ケリー氏は経済の弱さを示す兆候が出ているとし、「総じて景気が減速しているとの見方を支える内容となっている」と述べた。
TDアメリトレードの主席市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は3Mの決算に言及し、「関税の影響が主要な懸念であることを示唆した」と述べた。
ツイッターは20.8%急落。第3・四半期決算は売上高と利益が市場予想に届かなかった。夏場の広告需要が予想外に伸びなかった。
フォード・モーター (N:F)も6.6%安。四半期決算は世界各地での事業再編の費用がかさみ、大幅減益となった。
半面、第3・四半期に予想外の黒字を達成したテスラ (O:TSLA)は17.7%急伸。
素材科学のダウ (N:DOW)も4.7%高。コスト削減が奏功し、四半期利益が予想を上回った。
引け後の時間外取引でもインテル (O:INTC)は約8%高、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)は約9%安となり、決算内容が明暗を分けた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.02対1の比率で上回った。ナスダックは1.20対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は64億7000万株。直近20営業日の平均は64億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26805.53 -28.42 -0.11 26893.9 26931.7 26714.3 (DJI)
3 8 4
前営業日終値 26833.95
ナスダック総合 8185.80 +66.00 +0.81 8180.04 8187.84 8137.66 (IXIC)
前営業日終値 8119.79
S&P総合500種 3010.29 +5.77 +0.19 3014.78 3016.07 3000.42 (SPX)
前営業日終値 3004.52
ダウ輸送株20種 10676.57 -50.02 -0.47 (DJT)
ダウ公共株15種 879.82 +3.36 +0.38 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1615.51 +38.93 +2.47 (SOX)
VIX指数 13.67 -0.34 -2.43 (VIX)
S&P一般消費財 952.78 +0.52 +0.05 (SPLRCD)
S&P素材 361.56 +1.32 +0.37 (SPLRCM)
S&P工業 658.24 +0.81 +0.12 (SPLRCI)
S&P主要消費財 630.40 +1.78 +0.28 (SPLRCS)
S&P金融 473.26 -0.19 -0.04 (SPSY)
S&P不動産 247.52 -0.69 -0.28 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 435.50 -1.86 -0.43 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1062.95 -6.38 -0.60 (SPXHC)
S&P通信サービス 169.48 -1.25 -0.73 (SPLRCL)
S&P情報技術 1438.00 +20.99 +1.48 (SPLRCT)
S&P公益事業 329.07 +1.29 +0.39 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.40億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22825 + 45 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22815 + 35 大阪比 <0#NIY:>