水曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇した。ダウ平均株価は0.43%高、S&P500は0.33%高、ナスダック総合指数は0.33%高で終了している。S&P500は再び史上最高値を更新した。
注目のFOMCは市場予想通り25ベーシスポイントの利下げを決定した。利下げは3回連続となったが、「景気拡大維持のために適切に行動する」との文言が声明文からなくなり、今後の利下げの停止を示唆した。パウエルFRB議長は記者会見で雇用と個人消費が強いとの認識を示し、物価上昇の状況からも今後の利上げを現時点で考えていないとも述べた。米中貿易戦争やブレグジットへの警戒感は和らいでいるものの世界経済のリスクとしては存在しており、リスクが高まれば対応するとも発言し、状況によっては利下げの検討もすることを示唆した。予防的利下げは停止しつつも当面の利上げがないことを確認した米株式市場は議長発言を好感し、上昇につながった。
アップル (NASDAQ:AAPL)は大引け後に決算発表を行い、1株利益が市場予想の2.83ドルを上回る3.03ドルとなり、時間外取引で1.8%上昇している。フェイスブック (NASDAQ:FB)とスターバックス (NASDAQ:SBUX)の決算も市場予想を上回り、時間外取引で上昇している。
原油在庫量が市場予想を上回る結果となり、WTI原油先物は48セント下落して1バレルあたり55.06ドル、ブレント原油先物は98セント下落して60.61ドルとなった。
7-9月期米GDPは市場予想を上回る1.9%となった。
米10年債利回りは1.835%から1.782%に低下し、ドル/円は108.82円となっている。日経225先物は2万2940円、ドル/オフショア人民元は7.0464、ドル/ウォンは1164.71。
FOMC後の米株式市場が上昇し、時間外でアップル、フェイスブックの株価が上がっていることから本日の日経平均株価は堅調に推移するだろう。寄り付きで上昇後、日銀金融政策決定会合の結果が発表されるまでは様子見姿勢が続く可能性もあるが、基本的には上昇基調だろう。本日は2万2900~2万3100円で推移すると予想する。