S&P500が再び史上最高値を更新するなど水曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇した。ダウ平均株価は0.43%高、S&P500は0.33%高、ナスダック総合指数は0.33%高。
注目のFOMCは市場予想通り25ベーシスポイントの利下げを決定。利下げは3回連続となったが、雇用と個人消費の堅調さ、物価上昇の状況から現在の金融政策は適切であるとして予防的利下げの停止が示唆された。ただし、米中貿易戦争やブレグジットへの警戒感は和らいでいるものの世界経済のリスクとしては存在しており、リスクが高まれば対応するとも発言し、状況によっては利下げの検討もあることを示した。利下げは停止しつつも当面の利上げがないことを確認した米株式市場は議長発言を好感し、上昇して終了している。7-9月期米GDPは市場予想を上回る1.9%だった。
アップル (NASDAQ:AAPL)とフェイスブック (NASDAQ:FB)、スターバックス (NASDAQ:SBUX)は決算が市場予想を上回り、時間外取引で上昇している。
チリがデモ等による国内の 混乱からアジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催中止を表明した。予定されていた米中首脳会談はこれにより中止となるが、米中両国は別の場所での開催を模索している。
経済産業省が発表した日本の9月鉱工業生産は1.4%となり、0.4%という市場予想を上回った。製造工業生産予測指数は10月が0.6%、11月が-1.2%となっている。
午前10時34分時点で米10年債利回りは1.779%に低下し、ドル/円は108.67円と円高方向に振れている。
上海総合指数は0.07%高、香港ハンセン指数は0.44%高、韓国総合株価指数は0.86%高とアジア株式市場は概ね上昇している。ドル/オフショア人民元は0.03%安、ドル/ウォンは0.37%安。
前場の日経平均株価は2万2920円と上昇している。FOMC後の米株式市場が上昇し、時間外でアップル、フェイスブックの株価が上がっていることが好感されている。開催中の日銀金融政策決定会合の内容が明らかになるまでは様子見姿勢が続く可能性もあるが、本日は基本的には上昇基調だろう。注目の日銀金融政策決定会合では政策金利を据え置き、フォワードガイダンスの修正が予想されている。この予想通りなら後場は引き続き堅調を維持し2万2900~2万3100円で推移すると予想する。