[6日 ロイター] - 中国株式市場は反落。米中貿易協議を巡る楽観的見方から人民元や債券先物が上昇したが、株はすでに米中協議への期待で前日まで3営業日続伸していた。
香港株式市場は、ハンセン指数はほぼ横ばいで終了。ハンセン中国企業株指数(H株指数)は小幅安となった。
シドニー株式市場の株価は反落して引けた。産金株の下落に圧迫された。投資家は米中貿易協議の進展待ちだった。
S&P/ASX200指数は序盤の上昇分を消し、前日終値比36.90ポイント(0.55%)安の6660.20で終了した。
米中は「第1段階」の貿易合意に月内に署名できるよう、主張の違いの調整に取り組んでいる。ただ署名場所はまだ決まっていない。
コムセックの市場アナリスト、スティーブン・ダリアン氏は「暫定合意があるが、文書化され署名されるまでは、投資家は買いに慎重であり続けるだろう」と指摘。幾分の楽観があるものの、株価の上昇をけん引するほどではないと説明した。
産金株指数 (AXGD)は2.4%下げて4カ月半ぶり安値を付けた。米国が一部の対中制裁関税を撤廃するとの見方を背景に金現物相場がオーバーナイトで2%超下落した後を受けた。
ダリアン氏によると投資家は8日発表の10月の中国貿易統計と9日の中国インフレ統計を待っている。
金融株指数は0.2%安。保険会社メディバンク・プライベート (AX:MPL)の8.5%急落が同指数を圧迫した。同社は保険金請求が8月以来予想を上回っていると報告した。
クイーンズランド銀行 (AX:BOQ)は配当落ちに伴い4.3%安。
ヘルスケア株指数 (AXHJ)は1%超下げ。配当落ちのレスメド (AX:RMD)は3.5%安。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191106T104708+0000