金曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇した。ダウ平均は0.02%高の27,681.24、S&P500は0.26%高の3,093.08、ナスダック総合指数は0.48%高の8,475.31。関税の段階的な撤廃を米中両国が合意という中国商務省の発表をトランプ大統領が否定したことを受け、一時株価が下落したが、後半に持ち直し上昇して終了している。ただし市場は米中が何らかの合意をすることをすでに織り込んでいる。
ウォルト・ディズニー (NYSE:DIS)が四半期決算を発表し、株価が3.76%上昇した。その他、マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)とアップル (NASDAQ:AAPL)は史上最高値を更新している。逆にサウスウェスト航空が737MAXの飛行は3月までできないと発表したことでボーイング (NYSE:BA)が1.77%下落し、ダウ平均の上値を重くした。
国債利回りが再び上昇し、米10年債利回りは木曜日の1.922%から1.942%となった。利回りは木曜日に1.973%にまで急騰し、7月末以来の最高値となっていた。ドル円は109.21円。
11月11日は中国でネット通販各社が値引きセールを行う「独身の日」であり、昨年の売上を更新できるかが注目される。中国の消費の現状を確認する一つの指標になりそうだ。
日経225先物は2万3450円で終了、ドルオフショア人民元は6.9883、ドルウォンは1158.76。
本日の日経平均株価は堅調に推移するだろう。25日騰落率は127.63%と過熱圏にはあるが、米中合意への根強い期待が上昇基調を保つはずだ。米株式市場が上昇して終了し、為替も円安というのも上昇を後押しするだろう。ただし、2万3500円以上になると上値は重く、さらなる上昇には追加材料がほしいところだ。本日は2万3350円から2万3600円での推移を予想する。午前8時50分発表の機械受注にも注目したい。