火曜日の米株式市場は概ね上昇して終了している。ダウ平均は前日比横ばいの27,691.49、S&P500は0.16%高の3,091.84、ナスダック総合指数は0.26%高の8,486.09だった。
トランプ大統領によるニューヨークエコノミッククラブでの講演で、日程等の米中合意に関する具体的な発言が期待されていたが、材料視されるものはなかった。もうすぐ合意する可能性はあると述べたが、米国に利点がなければ合意はしないとも述べ、直近の発言を踏襲した。米中合意への期待は依然として高いものの不透明感もあり、米株式市場は後半株価を下げて終わっている。
早々に米中合意による関税撤廃へ向けた動きが加速するとの期待は後退し、原油価格は下落している。原 WTI原油先物は0.25%安の1バレル56.67ドル、ブレント原油先物は0.19%安の1バレル61.91ドルとなっている。
米10年債利回りは1.926%、ドル円は108.91円となっている。
午前10時34分時点で上海総合指数は0.39%安、香港ハンセン指数は1.55%安、韓国総合株価指数は0.83%安とアジア株式市場は下落スタートとなっている。ドルオフショア人民元は0.01%安、ドルウォンは0.23%高。
日経平均株価は2万3332円と下落している。昨日の時点で25日騰落率が142.34%と過熱しており、さすがに上値は重い。ドル円も108円台へと円高で推移しており、更なる上値追いはしにくい状況だった。ただし、強い上昇トレンドの中、下値も堅いため、本日さらに大きく調整するかは微妙だ。後場は2万3300円台を中心としたもみ合いを予想する。