米中協議に関する前向きな米高官の発言を受けて米主要3指数は揃って上昇した。ダウ平均は0.80%高の28,004.89、S&P500は0.77%高の3,120.46、ナスダック総合指数は0.73%高の8,540.83。ダウ平均は史上初めて28000ポイントを超えている。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は金曜日に「合意に近づいている」と述べ、ロス商務長官も「第1段階の合意は極めて高い確率で実現する」と述べ、米中閣僚級電話会議がまもなく行われることを示したことで、米中合意への期待が高まり、米株式市場は上昇した。実際に劉副首相とライトハイザー通商代表らによって電話会議が週末に行われたが詳細は伝わってきていない。12月15日に追加関税実施を控え、米中合意への動きはいよいよ大詰めを迎えている。
緊迫する香港では、1人の警官が弓矢で撃たれて負傷し、他の1人は金属製のボールがバイザーに当たったと警察が発表した。合わせて“暴徒”がこのような殺傷する武器の使用を止めない場合、実弾を発射すると述べている。
10月の米小売売上高は市場予想を上回る0.3%、鉱工業生産は市場予想を下回る-0.8%だった。
米10年債利回りは1.836%、ドル円は108.77円と108円台後半で推移している。日経225先物は2万3360円、ドルオフショア人民元は7.0047、ドルウォンは1,163.65。
本日の日経平均株価は米中合意への期待が株価を支え、堅調だろうが、上値もまた重い展開となるだろう。5日と9日の移動平均線がそれぞれ2万3323円と3321円とほぼ同じ位置にあり、本日これを上放れる推移となれば上昇トレンド再開となるだろうが、追加材料なしでは厳しいだろう。25日騰落率も127.26と過熱圏にある。本日は底堅い展開ながら追加材料待ちとなって、金曜日終値周辺で推移する展開ではないか。2万3250円から2万3400円での値動きを予想する。