[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数がいずれも下落して取引を終えた。米国とイランが対立する中、警戒ムードが続いた。このところ上昇していた原油価格が下落したことから石油大手エクソンモービル (N:XOM)やシェブロン (N:CVX)などエネルギー株が売られた。
一方、半導体株は買われ、相場を下支えした。フィラデルフィア半導体株指数 (SOX)は1.8%高。コーウェンが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたマイクロン・テクノロジー (O:MU)は8.8%急伸した。
米株市場は、米国によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害を受け、前週末以降、神経質な展開となっており、主要株価指数は過去最高値から押し戻されている。
ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのポートフォリオマネジャー、ジャック・ジャナシーウィックツ氏は「市場は、中東の動きを消化しようとしている。やや押し戻され、値固めとなっている」とした上で、「もうすぐ企業の決算シーズンに入る。これが新たな市場の材料になる」と指摘した。
米主要企業の第4・四半期決算発表は来週から始まる。リフィニティブのIBESデータによると、S&P総合500種 (SPX)採用企業の第4・四半期は7日時点で、0.6%減益となる見通し。
上昇した銘柄では、航空機大手ボーイング (N:BA)が1.1%高。2件の墜落事故を起こした「737MAX」について、運航再開前にシミュレーターによる訓練を受けるよう航空会社の操縦士に促していることを明らかにした。コンピューターによる訓練のみが必要としていた以前の方針を転換した。
半導体メーカーのマイクロチップ・テクノロジー (O:MCHP)も6.7%上昇。第3・四半期売上高見通しの中間値を引き上げた。
石油・ガス大手アパッチ (N:APA)は26.8%の大幅高。同社と仏トタル (PA:TOTF)は南米の油井で大規模な発見があったと発表した。
この日発表された経済指標では、昨年11月の製造業新規受注が減少。機械・輸送機器の需要減が反映された。一方、12月の非製造業総合指数(NMI)は上昇し、市場予想も上回った。[nL4N29C340][nL4N29C336]
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.30対1の比率で上回った。ナスダックでも1.22対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は68億9000万株。直近20営業日の平均は69億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28583.68 -119.70 -0.42 28639.18 28685.50 28565.28 (DJI)
前営業日終値 28703.38
ナスダック総合 9068.58 -2.88 -0.03 9076.65 9091.93 9042.55 (IXIC)
前営業日終値 9071.47
S&P総合500種 3237.18 -9.10 -0.28 3241.86 3244.91 3232.43 (SPX)
前営業日終値 3246.28
ダウ輸送株20種 10887.56 +38.83 +0.36 (DJT)
ダウ公共株15種 868.60 -1.43 -0.16 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1867.28 +32.60 +1.78 (SOX)
VIX指数 13.76 -0.09 -0.65 (VIX)
S&P一般消費財 992.87 -1.25 -0.13 (SPLRCD)
S&P素材 372.41 -0.78 -0.21 (SPLRCM)
S&P工業 698.18 -0.86 -0.12 (SPLRCI)
S&P主要消費財 637.39 -4.68 -0.73 (SPLRCS)
S&P金融 506.82 -3.41 -0.67 (SPSY)
S&P不動産 236.40 -2.86 -1.19 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 461.39 -0.95 -0.21 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1184.41 -2.86 -0.24 (SPXHC)
S&P通信サービス 185.17 -0.07 -0.04 (SPLRCL)
S&P情報技術 1624.59 -1.79 -0.11 (SPLRCT)
S&P公益事業 324.34 -0.64 -0.20 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.25億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23375 - 105 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 23350 - 130 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加しました。
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)