[17日 ロイター] - 中国株式市場は5営業日続落して引けた。新型コロナウイルスへの懸念が続く中、他市場の動きに連れた。
深セン総合指数 (SZSC)は0.4%安。創業板(チャイネクスト)総合指数 (CNT)は0.4%高。
中原証券のアナリスト、張剛氏はノートで「辛抱強く近隣市場の安定シグナルを待ち、政策、資本(流動性)、外部市場の変化によく注意するよう、われわれは投資家に勧めた」とした。
香港市場は反発した。売られ過ぎの銘柄に買いが入り、ハイテク株と金融株が上昇を主導した。世界的に限定的な上昇の兆しがみられることも地合いを支援した。
ソウル株式市場は5営業日続落で終了。大幅に下げて一時は約10年ぶり安値に沈んだ。前日の米株価の記録的急落の後を受けた。新型コロナウイルスが経済成長に大きな脅威となるとの懸念が響いた。世界の主要中央銀行各行による景気刺激策は投資家心理を後押しするには至っていない。
総合株価指数(KOSPI)は前日終値比42.42ポイント(2.47%)安の1672.44と、終値としては2011年10月上旬以来の安値で引けた。取引序盤では一時4.49%下落し、1637.88と10年6月上旬以来の安値を記録した。年初来では23.9%安。
外国人投資家は8479億ウォン(約6億8168万ドル)相当の売り越し。
シドニー株式市場は急反発、前日の1987年以来の大幅下落から幾分値を戻した。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が強い打撃を受けた市場と投資家心理を安定させるため、金融システムに資金を供給したことが株価反発の背景にある。
S&P/ASX200指数は取引終盤にかけて大幅上昇し、前日終値比291.40ポイント(5.83%)高の5293.40で引けた。2008年10月以来の大幅上昇。前日は10%近い急落だった。
RBAは17日、金融システムに88億豪ドル(約54億ドル)を供給。当初予定の20億6000万豪ドルを大幅に上回る規模となった。RBAはまた、19日に新たな包括的景気刺激策を発表すると予告している。
アナリストらは、RBAが政策金利を0.25%に引き下げると見込んでいる。
鉱業株指数 (AXMM)は10.5%高と、08年11月下旬以来の大幅上伸。株価全般の回復を先導した。BHPグループ (AX:BHP)が12%近く急伸したほか、同業リオ・ティント (AX:RIO)は6.9%高。
金融株指数 (AXFJ)は9.2%高。4大銀行は軒並みプラス圏で引けた。
S&Pグローバルのアナリストらは「豪銀は新型コロナウイルスの感染拡大による貸し倒れの増加や資金調達の混乱を、各行の信用力に直ちに、あるいは大きなリスクを与えることなく、吸収できる」と説明した。
スーパー最大手ウールワース (AX:WOW)は10%近く急伸。同業コールズ (AX:COL)は8.4%高で引けた。UBSの投資判断引き上げが材料視されたもよう。
UBSは、最近数週間のコロナウイルスによる買いだめを受けて、豪スーパーチェーンが軒並み今年下半期に増益になると予想した。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200317T105942+0000