[15日 ロイター] - 中国株式市場は不安定な値動きの中、続落して引けた。米政府が香港の優遇措置を廃止したことを受けて市場心理が悪化した。ただ、強気相場を受けた活発な取引に衰えは見えない。
上海総合指数 (SSEC)終値は53.3142ポイント(1.56%)安の3361.3044。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 (CSI300)終値は62.222ポイント(1.29%)安の4744.469。
深セン総合指数 (SZSC)は2.07%安。深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数 (CNT)は1.60%安。
モルガン・スタンレーの株式ストラテジストはリポートで「A株市場の強気相場を促してきた大きな要因に変化はない。ただ、短期的には規制当局の過熱抑制策や、米中の緊張再燃を警戒している」と述べた。
香港株式市場はほぼ変わらず。国家安全維持法巡る米国の措置を嫌気し、前場は下げていたが、前日終値付近まで戻して引けた。
ハンセン指数 (HSI)終値は3.69ポイント(0.01%)高の25481.58。
ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)終値は14.73ポイント(0.14%)安の10390.54。
ソウル株式市場は反発して引けた。終値としては5カ月ぶりの高値水準となった。新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験(治験)で良好な結果が出たことを受け、リスク選好が強まった。
総合株価指数(KOSPI)は2月19日以来の高値を付けた。
前日の米株式市場は大幅上昇し、投資家心理を押し上げた。米バイオ医薬品企業モデルナ (O:MRNA)の株価は一時、18%急伸。同社のワクチンが初期段階の治験で安全性が示されたことを受けた。
外国人投資家は2678億ウォン相当の買い越し。
シドニー株式市場は反発して引けた。前日上昇した米国株式市場に追随した。
新型コロナウイルスの再拡大を抑制するために、厳格な規制措置が実施されているにもかかわらず、S&P/ASX200指数は6月30日以来の高値水準となった。
米株式市場では前日、ダウ平均株価が2%超上昇するなど主要指数が上昇した。
OCBCのアナリストらはノートで、米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が景気下支えのための追加策を示唆したことを受け、米株式は急伸したと指摘した。
鉱業株指数 (AXMM)は2.7%高。
ハイテク株指数 (AXIJ)は2.77%上昇。ワイズテック・グローバル (AX:WTC)が4.58%高、EMLペイメンツ (AX:EML)が4.5%高。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200715T110228+0000