[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は荒い値動きの中、下落して取引を終えた。前日急反発していた大型ハイテク株が再び値下がりした。また、米新規失業保険申請件数の高止まりを受け、経済回復を巡り困難な状況が続いているとの見方が再燃した。
この日はテスラ (O:TSLA)は1.4%高で終了したものの、前日買われたアップル (O:AAPL)、マイクロソフト (O:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)2.8─3.3%下落。NYSEのFANG+TM指数 (NYFANG)は1.8%安となったほか、S&P500の全11部門が下落した。
前日はハイテク株が切り返し、主要3指数はそろって4日ぶりに急反発。この日は、労働省発表の9月5日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が88万4000件と、前週から横ばいにとどまったほか、米上院が共和党が提出した3000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案の採決に向けた動議を否決したことが重しとなった。
S&P情報技術株指数 (SPLRCT)は2.28%安。サスケハナ・フィナンシャル・グループのデリバティブ戦略部門共同責任者、クリストファー・マーフィー氏によると、フェイスブック (O:FB)、アドビ (O:ADBE)、ネットフリックス (O:NFLX)のオプションで一部ポジション解消が出た。
ただ、情報技術株指数はこのところの下落にもかかわらず、年初からの上昇率は約24%と、S&P総合500種の上昇率(3.3%)を大きく上回っている。
エネルギー株 (SPNY)は原油安が重しとなり、3.67%安。
この日の取引で投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数) (VIX)が上昇。米経済指標がまちまちとなっていることも市場の警戒感が高まる要因となっている。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.14対1の比率で上回った。ナスダックも1.97対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約97億2000万株。直近20営業日の平均は92億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27534.58 -405.89 -1.45 28022.5 28174.7 27447. (DJI)
1 8 08
前営業日終値 27940.47
ナスダック総合 10919.59 -221.97 -1.99 11235.5 11299.5 10875. (IXIC)
3 3 02
前営業日終値 11141.56
S&P総合500種 3339.19 -59.77 -1.76 3412.56 3425.55 3329.2 (SPX)
5
前営業日終値 3398.96
ダウ輸送株20種 11178.97 -66.01 -0.59 (DJT)
ダウ公共株15種 796.34 -13.17 -1.63 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2137.78 -31.83 -1.47 (SOX)
VIX指数 29.74 +0.93 +3.23 (VIX)
S&P一般消費財 1200.68 -21.64 -1.77 (SPLRCD)
S&P素材 402.88 -3.82 -0.94 (SPLRCM)
S&P工業 644.91 -8.28 -1.27 (SPLRCI)
S&P主要消費財 658.03 -8.34 -1.25 (SPLRCS)
S&P金融 406.25 -5.82 -1.41 (SPSY)
S&P不動産 220.99 -3.29 -1.47 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 242.96 -9.25 -3.67 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1211.40 -19.08 -1.55 (SPXHC)
S&P通信サービス 198.34 -3.17 -1.57 (SPLRCL)
S&P情報技術 1998.97 -46.55 -2.28 (SPLRCT)
S&P公益事業 296.41 -5.35 -1.77 (SPLRCU)
NYSE出来高 9.73億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22995 - 85 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22935 - 145 大阪比 <0#NIY:>