[28日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。新型コロナウイルス禍による景気低迷の打撃を受けていたセクターに安値拾いの買いが入り、エネルギー株 (SPNY)や金融株 (SPSY)がこの日の上昇を主導した。
インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、エネルギーと金融株が上昇を主導したと指摘しつつも、「上昇は全セクターに広がり、非常に均衡の取れた動きだった」と述べた。
主要株価3指数はこの日上昇したものの、9月月間としては3月以来初めて下落する見通し。グリスキー氏は「今月は低調だったこともあり、一部リバランスの動きが出ている可能性がある」と述べた。
9月は下落が見込まれる半面、第2および第3・四半期の2四半期としては、ナスダックが2000年以来、S&Pは09年以来の好成績を達成するとみられる。
この日は、アップル (O:AAPL)とアマゾン・ドット・コム (O:AMZN)が買われ、ナスダックとS&P押し上げに寄与した。
アメリカン航空グループ (O:AAL)は3.8%高。先週末に55億ドルの政府融資枠を取り付けたと発表したことが引き続き材料視された。
ボーイング (N:BA)も6.4%高。米連邦航空局(FAA)のディクソン長官は自らが今週、ボーイングの「737MAX」の試験飛行を行う計画を明らかにしており、注目されている。
S&P1500航空株<.SPCOMHOME>は4.1%上昇した。
配車大手ウーバー・テクノロジーズ (N:UBER)は3.2%高。英ロンドン市の営業許可回復を求めた裁判で勝訴したことが好感された。
また、民主党のペロシ下院議長は、ムニューシン財務長官と同日、コロナ経済対策を巡る協議を継続する見通しと語り、暗礁に乗り上げている交渉が進展する可能性を示唆した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.27対1の比率で上回った。ナスダックでは3.25対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は87億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27584.0 +410.10 +1.51 27362. 27722. 27362. (DJI)
6 14 60 14
前営業日終値 27173.9
6
ナスダック総合 11117.5 +203.96 +1.87 11084. 11120. 11019. (IXIC)
3 38 80 14
前営業日終値 10913.5
6
S&P総合500種 3351.60 +53.14 +1.61 3333.9 3360.7 3332.9 (SPX)
0 4 1
前営業日終値 3298.46
ダウ輸送株20種 11440.9 +170.95 +1.52 (DJT)
5
ダウ公共株15種 810.20 +2.07 +0.26 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2237.64 +59.80 +2.75 (SOX)
VIX指数 26.19 -0.19 -0.72 (VIX)
S&P一般消費財 1209.21 +25.81 +2.18 (SPLRCD)
S&P素材 399.24 +6.32 +1.61 (SPLRCM)
S&P工業 658.23 +11.69 +1.81 (SPLRCI)
S&P主要消費財 655.30 +7.40 +1.14 (SPLRCS)
S&P金融 399.97 +8.87 +2.27 (SPSY)
S&P不動産 219.02 +3.66 +1.70 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 234.42 +5.33 +2.33 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1211.66 +9.85 +0.82 (SPXHC)
S&P通信サービス 194.71 +2.29 +1.19 (SPLRCL)
S&P情報技術 2042.32 +37.16 +1.85 (SPLRCT)
S&P公益事業 299.29 +0.78 +0.26 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.95億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23430 + 140 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23380 + 90 大阪比 <0#NIY:>