[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は5日、一時帰休従業員への給付や企業向け融資の失効に伴い、国内の銀行業界が今後「最も厳しい時期」を迎えると警告した。
「これまでの状況に満足しているが、今後は一段と厳しさが予想される。政府は多大な逼迫を防いできたが、一部は表面化を免れないだろう」とオンラインセミナーで語った。
大手行の自己資本は総額2600億ポンド(3565億ドル)と「かなりまともな水準」だが、今年は企業向け融資の焦げ付きなどで自己資本に影響が及ぶと指摘。ただ、管理は可能で懸念していないと述べた。
また、英国が欧州連合(EU)から離脱した今、中銀は規制基準の引き下げに全く関心がないとした。