[5日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、ダウ工業株30種は92ドル高で取引を終えた。企業決算や追加経済対策、新型コロナウイルスワクチン普及への期待が買いを支える中、S&P総合500種とナスダック総合は週間で昨年11月上旬以来の大幅な伸びとなった。
S&P500とナスダックは前日に続き終値で最高値を更新。S&P500は5日続伸し、昨年8月以降で最長となった。
1月の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回る中、バイデン大統領はこの日、「米経済はなお苦境にある」との認識を示し、1兆9000億ドル規模の追加経済対策の実現が必要と訴えた。民主党のペロシ下院議長は、下院が2週間以内に法案を上院に送付できるよう期待していると表明した。
アラン・B・ランツ&アソシエイツのアラン・ランツ社長は「次の景気対策は大規模になる。大量のキャッシュが行き場を失っており、債券の動きもさえない中、これまで出遅れていた一部セクターに資金が流入した」と述べた。
小型株指数のラッセル2000指数は週間で7.7%高と、昨年6月上旬以来の伸び率。株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は週間で昨年11月上旬以来の大幅な下げとなった。ハイテク株は一時最高値を付けたものの、その後は下げに転じた。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は1.5%高。米食品医薬品局(FDA)にコロナワクチンの緊急使用許可を申請した。
ゲーム販売のゲームストップは19.2%急騰。新興ネット証券のロビンフッドが個人投資家の熱狂的な買いを受けて導入した取引制限を解除したことが背景。
米取引所の合算出来高は136億5000万株。直近20営業日の平均は155億株。ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.33対1の比率で上回った。ナスダックでは1.94対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31148.24 +92.38 +0.30 31093.8 31252.1 31083.2
1 8 2
前営業日終値 31055.86
ナスダック総合 13856.30 +78.55 +0.57 13824.8 13878.1 13761.6
8 6 6
前営業日終値 13777.74
S&P総合500種 3886.83 +15.09 +0.39 3878.30 3894.56 3874.93
前営業日終値 3871.74
ダウ輸送株20種 12788.51 +80.79 +0.64
ダウ公共株15種 872.25 +4.64 +0.54
フィラデルフィア半導体 2985.01 -23.41 -0.78
VIX指数 20.88 -0.89 -4.09
S&P一般消費財 1385.96 +12.58 +0.92
S&P素材 462.08 +7.75 +1.71
S&P工業 752.03 +3.97 +0.53
S&P主要消費財 675.92 +5.97 +0.89
S&P金融 512.69 +0.44 +0.09
S&P不動産 236.22 +0.81 +0.34
S&Pエネルギー 321.10 +2.94 +0.93
S&Pヘルスケア 1347.65 +3.39 +0.25
S&P通信サービス 234.43 +2.21 +0.95
S&P情報技術 2379.86 -5.25 -0.22
S&P公益事業 323.15 +1.73 +0.54
NYSE出来高 9.76億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28790 0 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28785 - 5 大阪比