[5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が5日公表したデータによると、米消費者は1月に銀行預金を増やし、クレジットカードの利用残高を減らした。政府の9000億ドルに及ぶ新型コロナウイルス対策の一環で支給された給付金使途の一部が、預金とカード返済であったことがわかった。
1月27日までの週に、民間銀行預金は979億ドル急増し、過去最高の16兆3000億ドル超に達した。増加幅は過去3カ月で最大となった。
昨年12月末からの預金増加額は2261億ドル。昨年3月上旬からの増加額は3兆ドルに迫り、実に4年分の増加をこの期間に達成したことになる。
不動産を除く銀行の消費者向けローン残高は35億ドル減少し、1兆5130億ドル。2年ぶりの低水準となった。
主因は、ローン残高の約半分を占めるクレジットカード利用残高が引き続き減少し、約4年ぶり低水準の7356億ドルとなったこと。
ロックダウン(都市封鎖)が実施された昨年3月以降、クレジットカード利用残高は14%超(約1210億ドル)減少している。