[東京 8日 ロイター] -
終値 29388.50 +609.31
寄り付き 28831.58
安値/高値 28817.60─29400.56
TOPIX
終値 1923.95 +33.00
寄り付き 1898.37
安値/高値 1898.32─1924.42
東証出来高(万株) 158595
東証売買代金(億円) 33924.9
東京株式市場で日経平均は大幅続伸。1990年8月以来、30年6カ月ぶりに2万9000円を回復した。TOPIXも2018年1月23日の1911.31ポイントを約3年ぶりに更新。東証1部時価総額も同日に記録した過去最高の707億円を上回るなど記録づくめの1日となった。東証1部の売買代金は3兆3924億9000万円と月曜にも関わらず大商いとなっている。
前週末の米国株式市場が、企業決算や追加経済対策、新型コロナウイルスワクチン普及への期待によって大幅高となったことを受け、日本株も終始買い優勢。高値の目安を上回った後も、目標達成感が生じることもなく、上値追いに弾みを加えた。
市場では、米国の追加経済対策に対する期待が高まる中で「新規感染者数の減少によって高値警戒感が薄らいだ」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声が聞かれた。
また、「今週末のSQ(特別清算指数)算出も上げ加速の要因となっているとみる。2万9000円から3万円までコールオプションの建玉残高が積み上がり、デルタヘッジや裁定買いなどで一段高となった可能性が高い」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)といった指摘もあるなど、好需給も株高の要因となっている。
TOPIXは1.75%高。東証33業種では、鉄鋼、鉱業、海運業などを中心に全業種が値上がりした。個別では、トヨタ自動車が昨年来高値を更新したほか、日本製鉄が大幅高。ソフトバンクグループも商いを伴って上昇しITバブル後高値を更新したが、ソニーが利益確定売りにさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1710銘柄に対し、値下がりが429銘柄、変わらずが52銘柄だった。