執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 株式市場は火曜日に上昇し、投資家はインフレ克服のために、より積極的な引き締めが行われることを示唆したFRBの高官の言葉に対して反発した形となった。
3つの主要株価指数はいずれも引けにかけて揃って上昇し、ハイテク株が反発に貢献した。FRBのパウエル議長が0.5%の利上げが濃厚と発言し、市場を驚かせたことを受けて、月曜日は下げて引けていた。FRBはこれまで0.25%単位で金利を引き上げてきた。先週はパンデミック発生後では最初の利上げを実施している。
積極的な金融引き締めの背景には、ロシアとウクライナの戦争により、エネルギーやコモディティ価格の高騰、食品や生活必需品の価格上昇が深刻化する恐れがあるためであり、FRBはインフレを鎮めようとしている。
バイデン大統領は水曜日にベルギーのブリュッセルに移動し、NATOおよびEUの同盟国と会談し、ウクライナの民間人を標的にして爆撃し続けているロシアに対する西側諸国の対応を協議する予定である。
米国は火曜日、NATO首脳会議で更なる制裁措置が発表される可能性が高いと発表した。
今週は重要な経済指標や決算発表は少ない。明日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Nvidiaの状況
火曜日、NVIDIA Corporation (NASDAQ:NVDA) は、NVIDIA DRIVE Orin自律走行コンピュータについて数々の新発表を行った。
同製品の生産を開始するとともに、NVIDIA DRIVEプラットフォームを採用する新たな自動車メーカーを紹介している。また、同社は自動車向け製品が今後6年間で110億ドル超に増加していくだろうと発表した。アナリストは、自動車産業の生産に影響を与えた世界的な半導体不足問題から、同社がどのように立ち直るかに注目している。
2. 旅行関連株に注目
人々がもう旅行に行っても大丈夫だろうと思っていた矢先、欧州とアジアでコロナ感染が再発し、多くの場所で規制や義務化がほとんど解除されたばかりの米国にも規制強化の波が広がることが懸念されている。これは旅行関連株にとって良い兆候とはいえない。 Carnival Corporation (NYSE:CCL)はすでに1株当たり利益と売上高の両方で予想を下回っている.。尚、株価は横ばいで引けた。しかし、投資家の動向に注意したい。
3. Adobeの決算発表
Adobe (NASDAQ:ADBE)は、売上高42億6000万ドル、1株当たり利益3.37ドルでアナリスト予想を上回ったが、株価は下落した。水曜日は引き続き注目されそうだ。同社のサブスクリプション収入は39億6000万ドルである。しかし、製品売上は1億4500万ドルで、前年度比6.5%減となった。
今後、第2四半期は43億4,000万ドルの売上高、調整後1株当たり利益は3.30ドルを目標としている。
-- ロイター通信とInvesting.comのスタッフを基にして本記事を執筆