[ソウル 24日 ロイター] - 収賄罪などで実刑が確定し、3カ月前に赦免された韓国の朴槿恵前大統領が24日、入院していたソウル市内の病院を退院した。公の場に姿を見せたのは約5年ぶりとなる。
父親の故朴正熙元大統領の墓を参拝した後、南東部・大邱の私邸に入った。
数百人の支持者を前に「大統領として国家と国民のために懸命に働こうとしたが、実現できなかった多くの夢がある」と語った。
「これらの夢は他の人たちの仕事だ」と述べ、政界に復帰する考えはないことを示唆した。「優れた人材が大邱と国の発展に貢献できるよう支援する」と話した。
70歳の朴氏はサムスンやロッテグループを巻き込んだスキャンダルで2017年に弾劾が成立し罷免された。
検事として朴氏の汚職事件への捜査に関わった尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領は選挙期間中に、朴氏に起こったことは残念だと述べていた。
尹氏は24日、朴氏を5月の大統領就任式に招待する考えを示した。