⏳ 後数時間!最大60%引きでお得 InvestingPro特別セールを請求する

クレディ・スイス株主総会、20年度の経営陣免責を大差で否決

発行済 2022-04-30 02:30
更新済 2022-04-30 02:36
© Reuters. 経営不振に陥っているスイスの金融大手クレディ・スイスが29日開いた年次株主総会で、2020会計年度の経営陣の責任を免除するという取締役会の提案を大差で否決した。2014年

[チューリッヒ 29日 ロイター] - 経営不振に陥っているスイスの金融大手クレディ・スイスが29日開いた年次株主総会で、2020会計年度の経営陣の責任を免除するという取締役会の提案を大差で否決した。一連の巨額損失に対する投資家の憤りが募っていることを鮮明にした。

取締役会が、経営破綻した英金融会社グリーンシルのサプライチェーン・ファイナンス・ファンド(SCFF)に関する法的な免除対象から除外した後でも35.88%の賛成にとどまった。

アクセル・レーマン会長は、取締役会がこの結果を遺憾に思っていると語った。

21年に積み上がった数十億の損失に揺れるクレディ・スイスは、一連の不祥事や訴訟によって赤字が続き、27日発表した22年第1・四半期決算でも赤字を計上した。

今年1月に就任したレーマン氏は会長として初めての株主総会で、クレディ・スイスは信頼を取り戻すために努力しなければならないと訴え。「私たちが直面している大きな課題は、大きな決意と一貫性をもって目標に向かって着実に取り組むこと、そうすることで顧客や従業員、規制当局、投資家の信頼を取り戻し、長期的に信頼を維持することだ」と表明した。

スイスでは企業の経営陣が故意または重大な過失による義務違反の責任を問われることがあり、毎年株主は経営陣の前年の法的責任を免除するかどうかを尋ねられる。

今回の総会での投票は2会計年度に及んだ。これはクレディ・スイスが21年の総会で、2つの不祥事について調査中なのを理由に議題から撤回したため。これらの不祥事には、グリーンシルのSCFFに関する100億ドルの損失が含まれる。

© Reuters. 経営不振に陥っているスイスの金融大手クレディ・スイスが29日開いた年次株主総会で、2020会計年度の経営陣の責任を免除するという取締役会の提案を大差で否決した。2014年5月撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

議決権行使助言会社は、後の不祥事につながったとするリスクと統制の不備を理由に投資家に20年の免責支持を拒否するよう勧めていた。

助言会社は、企業統治を改善するための「有意義なステップ」を踏んだ上で、21年の免責については賛成票を投じるよう株主に勧めていた。

株主は21年の免責を承認し、SCFFを巡る事項も除外された。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます