［東京 １８日 ロイター］ - 日経平均 .N225
前場終値 17258.97 +285.17 寄り付き 17188.84 安値／高値 17186.5─17318.31
東証出来高(万株) 124286 東証売買代金(億円) 11973.16
前場の東京株式市場で、日経平均は大幅反発。上げ幅は２８０円を超え１万７２００ 円台まで戻した。ドル／円 JPY=EBS が一時、１１６円台後半まで円安方向に傾き、輸出 株中心に買いが先行したほか、個人消費の低迷に伴う経済対策への期待から、内需系も含 め幅広い銘柄が買われた。安倍首相はきょうの経済財政諮問会議で経済対策の取りまとめ 指示を出し、その後に消費再増税の延期と衆院解散を表明する見通し。首相会見の内容を 見極めたいとして、買い一巡後は高値圏で一進一退となった。
日経平均は前日に先物主導で５００円以上下落した反動もあり、買い戻しや押し目買 いが入った。ＥＣＢのドラギ総裁が１７日、『必要なあらゆる措置』を行うと述べたこと で、グローバルな緩和環境が継続するとの期待も相場の支えになっている。円の先安観が 強くトヨタ 7203.T 、ソニー 6758.T 、パナソニック 6752.T などの主力輸出株が年初来 高値を更新した。 市場では「押し目を待っていた投資家の資金が流入している。もともと企業業績は悪 くない。待機資金の株式市場への流入は継続しそうだ」（中銀証券・本店営業部次長の中 島肇氏）との声が出ていた。
個別銘柄では、旭化成 3407.T が堅調。１９９０年３月以来、２４年８カ月ぶりに１ ０００円を回復した。上半期の堅調な業績が評価されているほか、ナフサ安による利益上 振れ期待も背景に物色された。 半面、ペガサスミシン製造 6262.T が安い。１７日に公募増資などで最大１７億４０ ００万円を調達すると発表。１株利益の希薄化や需給悪化などが懸念された。
東証１部の騰落数は、値上がり１５６４銘柄に対し、値下がりが１８１銘柄、変わら ずが８９銘柄だった。
(河口浩一) ((※ Koichi.Kawaguchi@thomsonreuters.com; 03-5641-1624; Reuters Messaging: koichi.kawaguchi.thomsonreuters.com@reuters.net))
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