[東京 18日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17344.06 +370.26 寄り付き 17188.84 安値/高値 17186.5─17356.76
TOPIX .TOPX 終値 1394.88 +28.75 寄り付き 1381.98 安値/高値 1381.98─1395.54
東証出来高(万株) 256268 東証売買代金(億円) 25331.18
東京株式市場で日経平均は大幅反発。一時382円高となり、1万7300円台を回復し た。前日に先物主導で500円以上下落した反動に加え、ドル/円 JPY=EBS が1ドル1 16円台後半と円安含みで推移し、主力輸出株を中心に幅広く買われた。需給の引き締ま りが下値に安心感を与えており、買い遅れた投資家などによる押し目買いの動きが広がっ たという。東証1部上場銘柄の9割超が上昇する全面高となった。
前日のGDPショックにひとまず歯止めがかかった。「日銀によるETF(上場投信 )買い入れ策やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による国内株式比率の引き 上げが日本株の好需給につながっている」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田 朋一郎氏)といい、下値は限定的とみる投資家は多い。空売り比率が比較的高水準で推移 しており、売り方の買い戻しも入りやすいという。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が17日、「必要ならあらゆる措置を行う」と 述べたことで、グローバルな緩和環境が継続するとの期待も相場の支えとなった。円の先 安観を背景に、ソニー 6758.T 、トヨタ自 7203.T 、パナソニック 6752.T などが年初来 高値を更新するなど輸出株の堅調ぶりが目立った。
もっとも安倍首相の会見内容を見極めたいとして、伸び悩む場面もあった。安倍首相 はきょうの経済財政諮問会議で経済対策の取りまとめ指示を出し、その後に消費再増税の 延期と衆院解散を表明する見通し。市場では消費再増税が先送りされた場合、増税時期を 直前に見直すことが出来る「景気弾力条項」が外されるかどうかに注目する声が出ていた 。
個別銘柄では、富士通ゼネラル 6755.T や日立国際電気 6756.T が後場に入り売り優 勢。沖電気工業 6703.T 、NEC 6701.T 、日本無線 6751.T も軟化した。18日、消防 救急無線のデジタル化に関する取引に関し、独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取 引委員会の立ち入り検査を受けたと発表し、嫌気された
東証1部騰落数は、値上がり1675銘柄に対し、値下がりが121銘柄、変わらず が38銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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