[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20543.19 -26.68 寄り付き 20604.67 安値/高値 20470.26─20619.61
TOPIX .TOPX 終値 1674.21 -4.35 寄り付き 1682.48 安値/高値 1669.85─1683.19
東証出来高(万株) 277265 東証売買代金(億円) 28175.79
東京株式市場で日経平均は13日ぶりに反落した。良好な外部環境を支えに朝方は買いが 先行。一時2万0600円を回復したが、先物主導で売られマイナスに転じた。外為市場 ではドルが約12年半ぶりに125円台まで円安が進行したものの、日本株に対しては連 騰への警戒感などが重しとなり、利益確定売りが優勢となった。
日経平均がきょう上昇して引ければ、1988年2月10─27日以来約27年ぶり の13連騰となるはずだったが、長期上昇記録は12日で途絶えた。
前日の米国株高などを好感し、東京市場は堅調なスタートとなったが、次第に手詰ま り感が意識され伸び悩んだ。午前中にはドル/円が125円台まで強含む場面があったが 、株価の反応は限られた。「大型株を中心に利益確定売りが広がった」(SBI証券の藤 本誠之・シニアマーケットアナリスト)という。
自動車株では富士重工業 7270.T が前日比で1.42%高となったのに対し、トヨタ 7203.T は0.07%安、ホンダ 7267.T は1.37%安とまちまち。電機株の一角も軟 調に推移するなど、輸出株は総じて上値の重い展開となった。
また直近で上昇基調にあった大手銀行株が2─3%の下落となり、市場心理を悪化さ せる形となった。半面、業種別では電力・ガスや医薬品、繊維業などが上昇。内需関連株 も全体的には堅調に推移した。
ただ海外勢による日本株買いや、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの期待感 が続くなか、下落局面では押し目を拾う動きもみられ、指数は下げ渋る動きをみせた。T OPIXとJPX日経400 .JPXNK400 の終値はマイナスとなったが、それぞれ取引時 間中の年初来高値を更新。「極端な過熱感はみられない」(SBI証券の藤本氏)ことも 背景に、連騰記録が途絶えたとしても日本株は当面、底堅い展開が続くと見る向きが多い 。
個別銘柄ではgumi 3903.T がストップ高。1日に2015年4月期の連結業績予 想を修正したと発表し、好感された。3月時点で営業赤字の見通しを発表していたが、海 外向けゲームによる収入が予想を上回ったほか、合理化効果も寄与するため、営業損益予 想は一転、4億1600万円の黒字となる見込みとなった。
半面、 JT 2914.T が下落。同社は2日、カナダ・ケベック州での現地子会社など に対する喫煙と健康に関する集団訴訟で、同州上位裁判所が同子会社に対し7月26日ま でに約1億4200万カナダドル(約142億円)の支払いを求める仮執行命令を出した と発表。先行きを懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり790銘柄に対し、値下がりが968銘柄、変わらずが 127銘柄だった。
(長田善行)