(内容を追加しました) [上海 11日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 前場終値 5096.3725 9.6634安 5568.8億元(上海A株) 寄り付き 5101.4398 4.5961安 前営業日終値 5106.0359 7.4978安 10048.6億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 前場終値 26923.87 236.23高 715.5億香港ドル 寄り付き 26938.15 250.51高 前営業日終値 26687.64 301.88安 1441.3億香港ドル
11日の中国株式市場は続落して前場を終えた。政府が打ち出した景気支援策に市場 は反応せず、銀行株とエネルギー株が下落している。
上海総合指数 .SSEC 前場終値は9.6634ポイント(0.19%)安の5096 .3725。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は7.131ポイント (0.13%)安の5301.982。
中国国務院(内閣に相当・直属機関)は10日遅く、地方政府や政府機関に対し、2 015年予算の大半を使い切るよう指示した。減速が鮮明となっている景気を下支えする 狙いがある。国務院はまた、消費者信用市場の解放を進め、国境を越えた電子商取引を支 援する方針を示した。 また中国財政省は10日、地方政府の1兆元(1612億ドル)の債務スワッププロ グラムを、さらに1兆元拡大することを承認したと発表。プログラムの上限はこれで2兆 元となる。 これらの措置はこれまで予想されていたことから市場を刺激するには不十分となった が、銀行のバランスシートは改善される見通し。
しかし銀行株 .CSI300BI は軟調で、MSCIが中国A株の新興国株式指数への採用 を見送ったことが引き続き重しとなっている。A株が採用されれば銀行セクターは恩恵を 受ける可能性が高いとみられていた。
光明乳業 600597.SS は1日の値幅制限いっぱいの10%高。10%高となるのは3 営業日連続。親会社の光明食品(集団) SHMNGA.UL からイスラエル最大の食品会社トヌ バの経営権を取得すると発表したことが引き続き好感されている。
香港株式市場は反発。
ハンセン指数 .HSI 前場終値は236.23ポイント(0.89%)高の2万692 3.87。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は113.76ポイント(0.84% )高の1万3730.43。
上海と香港の重複上場銘柄の平均かい離幅を示す指数 .HSCAHPI は140.39と、 6年ぶりの高水準で推移。上海上場株が香港上場株より40%高いことを示している。